麻生中学校の宇智田ことみさんと村山花帆さんが、11月1日(金)、昭和音楽大学内の「ミラ・フォレスタ」で職業体験をしました。「ミラ・フォレスタ」は、コンソーシアム会員企業である「伸和コントロールズ株式会社」運営するイタリアンレストラン。
支配人の向山優樹さんは「産・学・農を要素として地域のつながりをつくる場所としていますので、単に飲食店で働いてみるだけではない学びを提供できればと考えています。麻生中学校の総合授業に『地域』というテーマがあるとお聞きし、地産地消を知る機会になってくれればと」と、初めて職業体験を受け入れる想いを話してくれました。
朝9時、「ミラ・フォレスタ」提携農家NORACo.の中山様の畑を訪問し、野菜の収穫。「今まで気にしたことがなかったのですが、みずみずしい野菜を目の前にしたら、地元の野菜を食べるって、すごいいいことだなと思いました」「これまで収穫体験をするのは初めてで、畑から食材を調達して提供するというのは、すごく勉強になりました」という二人。新百合ヶ丘からわずか車で10分ほどの場所にある麻生区片平の中山さんの畑NORACo.での体験は、とても印象的だったようです。
その後、「ミラ・フォレスタ」にもどり、採りたての野菜をランチのサラダに。キッチンの裏方、開店準備、接客準備と開店の11時を迎えました。
この日は予約のお客様や近くにお住まいの方、職場からのランチ客などが訪れ、迎え入れからお水を出したり、注文を聞いたり、料理を運んだりと、飲食店スタッフとして働きました。お客様からは「え、中学生なの?」と声が出るくらい落ち着いた接客ぶりを見せていました。
ランチタイムが終わって、二人に感想を聞くと、「畑で、どれがいいかなと迷いながら野菜を選んで摘み取る瞬間と、プロの厨房でいろいろお手伝いをさせてもらったのが楽しかったです」「自分で見て野菜を決めて採るということ、厨房で一から自分たちで作るという体験をさせてもらったのは、楽しかったです」。
さらに、「職業体験では飲食店が第一希望でした。こうして一から野菜を収穫し、調理する体験ができたのは初めてで、地元産のものを使い、地域の恵みを活かした料理を提供することの大切さを感じました」「また、ミラ・フォレスタというお店での体験を通して、地元の食材を大切にしているお店って素敵だな」と強く思いました。地元の食材を使うことへのこだわりが感じられるこのお店の取り組みは、食材を通して地域とのつながりを深めることの大切さを教えてくれました」といいます。
「私たちが毎日、口にする料理の一つ一つに地域とのつながりや自然の恵みが詰まっています。これからも、地元の食材をもっと身近に感じ、大切に味わいたいと思います。このような体験を通して、地元の魅力をさらに感じることができました」とのこと。
向山さんの今日の職業体験のプログラムの狙いが果たせたようです。
●支配人・向山さんのコメント
地元の農園で子どもたちと一緒に参加した収穫体験が、地域と子どもたちをつなぐきっかけとなればと願いを込めて取り組みました。今回の体験を通して、地元で採れた野菜を直接手にすることで、普段食べているものやその背景について少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。
収穫体験では、畑で地元の野菜を選び、スーパーの売り場では別のエリアに陳列されていることなど、少しずつ食材のルーツに気づく機会となるよう工夫しました。たとえば、「これは地元で採れた野菜」と目で見てわかる売り場の分け方なども、子どもたちにとって「なるほど、こういうことか」と発見につながるかもしれません。このような体験が、地元の食材に少しでも親しみを持つきっかけとなれば、今後の暮らしや食生活への関心が深まるかもしれません。未来の世代にとって、地元の食材や自然に親しむ体験を通して「食べることの大切さ」を感じられるような場が、もっと増えていけばと願っています。
[INFORMATION]
mira-foresta(ミラフォレスタ)
川崎市麻生区上麻生1-11-1 昭和音楽大学レストラン棟1F
TEL:044-400-1660
FAX:044-400-1661
営業時間:ランチ 11:00〜14:00(LO)、ディナー 17:00〜21:00(LO)
定休日:日曜日・月曜日(他、大学の行事等を考慮した休業日あり)
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Instagram:https://www.instagram.com/mira.foresta/