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麻生区で乳児用液体ミルクの勉強会を開催 災害備蓄品への可能性を意見交換

乳児用液体ミルクの特長についてメーカーの担当者から話を聞く、勉強会の参加者たち

 
麻生区を中心に活動するママたちのネットワーク「Link mama(リンクママ)」が2月27日、しんゆり交流空間リリオスで、災害用の備蓄品としても注目されている乳児用液体ミルクの勉強会を開きました。勉強会には、小さな子どものいるリンクママの会員や保育園の理事らが参加。ミルクメーカーの担当者から液体ミルクの特長について話を聞いた後、災害時の活用法などについて意見を交換しました。
 
リンクママは同区内で保育付きの教室やワークショップを開き、講師や参加者となる母親たちが生き生きと過ごせる場所を提供しているほか、SNSを通じた防災情報の発信など、地域の防災活動にも取り組んでいます。今回は、乳児用液体ミルクの災害備蓄品としての可能性について考えようと勉強会を開催しました。
 
明治マーケティング本部の江原秀晃さんによると、液体ミルクは北欧などで広く普及しているものの、日本では衛生面などの問題もあり長く商品化されてこなかったそう。しかし、2016年4⽉の熊本地震で断⽔が続く中、海外から⽀援物資として届いた液体ミルクに注目が集まり、国内でも製品化への動きが拡大。2018年8月に製造・販売を可能にする法律が整い、2019年3月から国内での販売が始まりました。液体ミルクは、お湯や⽔に溶かすことなく、哺乳瓶に移し替えればそのまま乳児に与えることができるのが大きな特長。江原さんは「常温保存が可能で、持ち運びや備蓄にも適しています。栄養価も粉ミルクと同じなので、どんな場面でも手軽に栄養を摂取することができます」と説明していました。
 
参加者からは「添加物が入っていないと知り、安心して子どもに与えることができそう」「温める必要がないので授乳の負担が減り、父親や祖父母に預けるときにも便利だと感じました」などと感想が聞かれました。一方で防災備蓄品としては、粉ミルクに比べてコストがかかり、賞味期限が短いことを気にする声もありました。リンクママ代表の永井和美さんは「災害時の液体ミルクの必要性は、一般にはまだあまり知られていないように思います。自治体での備蓄が広がっていくよう、現状を把握し働きかけも行っていきたいです」と話していました。
 
缶入り240mlの乳児用液体ミルク。哺乳瓶から直接取り付けられるアタッチメントも今後登場する予定

しんゆりフェスティバル・マルシェ
kirara@アートしんゆり

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