和光大学表現学部芸術学科の学生によるアートプロジェクト「サトヤマアートサンポ2018」を学生たちと巡るツアーが11月10日、麻生区黒川の現地で行われました。参加者たちは若者らしい着想に満ちた作品を堪能しながら、里山散歩を楽しみました。
このアートプロジェクトは2015年に始まり、今年で4回目。稲刈りを終えた田んぼや竹林にアート作品が展示され、無料で鑑賞することができます。ツアーは展示期間中の1日限りの開催で、約30人が参加。学生たちの解説を聞きながら10作品を観て回りました。
竹が青々と茂る林の中に展示された、同学科2年小島萌さんの「森にはなにがいる?」は、黒川地区の子どもたち20人と一緒に制作。布団のシーツをつなぎ合わせて白いキャンバスに見立て、アクリルガナッシュで「森から出てきそうなもの」を思い思いに描きました。絵筆ではなく、歯ブラシやローラーを使って自由に描かれた絵には、子どもたちの伸び伸びとした心が映し出されています。そのほか、人の精神的な成長を竹に見立てて描いた絵画、「アクリル板や塩化ビニル板の明るい色を通して見る自然を楽しんでもらいたい」と作られたインスタレーション作品など、豊かな自然を生かしたアートが並んでいました。区内から参加した女性は「学生たちの話を聞くと作品にかける思いがよく分かり、より楽しむことができた」と笑顔で話していました。展示は18日(日)まで行われています。
[INFORMATION]
サトヤマアートサンポ 2018
開催期間:2018年11月9日(金)~11月18日(日)
会場:小田急多摩線・黒川駅南口~セレサモス~明治大学黒川農場周辺(片道約30分)
※入場無料
主催:地域活性化検討専門部会(明治大学・川崎市黒川地域連携協議会)・和光大学
後援:NPO法人しんゆり・芸術のまちづくり
【お問合せ】
川崎市麻生区役所まちづくり推進部企画課
TEL:044-965-5112(受付時間 平日9:00~17:00)
《作品についてのお問い合わせ》
和光大学表現学部芸術学科
TEL:044-988-1431
URL:http://www.wako.ac.jp/art/satoyama/