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日本初の試み 商業施設における「クワイエットアワー」をイオンスタイル新百合ヶ丘で実施

照明が通常時の2〜5割程度暖和されたイオンスタイル新百合ヶ丘1階(左列)と通常時(右列)の比較


7月28日朝9時から10時まで、イオンスタイル新百合ヶ丘1階の食料品・日用品売り場にて、日本で初めての試みとなる商業施設における「クワイエットアワー」が実施されました。

この試みは、川崎市が「かわさきパラムーブメント(※1)」の目標の1つとして掲げている「社会的バリアが解消されたまち〜ユニバーサルなまち」の実現に向けて、市が包括提携協定を結んでいるイオン株式会社のほか、明治大学理工学部建築学科建築環境計画研究室、高知大学医学部寄附講座児童青年期精神医学、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・予防精神医学研究部、一般社団法人日本自閉症協会の協力のもと、行われました。

「クワイエットアワー」は、英国やオーストラリアなどでは、一部の商業施設で特定の曜日・時間帯にすでに行われているもので、音や光を暖和し、発達障がい者の中で感覚過敏のある人も安心して買い物に行ける環境を提供しています。感覚過敏があると、店内の音や光、匂いなどが原因で買い物に行けなかったり、行けたとしても苦痛で我慢していたりするという実情があります。

今回イオンスタイル新百合ヶ丘で行われたクワイエットアワーでは、店内の照明の明るさを通常時より2〜5割程度暖和し、店内に流れるBGMのカット、レジスキャンの音量の暖和、感情やストレスが高まったときに落ち着くために使用する場所「カームダウンエリア」の設置、困ったときのためのサポートスタッフの設置などが実施されました。元々クワイエットアワーを実施する想定でつくられている店舗ではないため、照明の明るさを暖和するにも調整が難しかったようですが、明治大学理工学部建築学科建築環境計画研究室が店内の照明を確認し、強めに明るく照らしている照明や、惣菜コーナー上の明るい帯状のコーナー名看板(写真上段の例)を消すことなど、他の買い物客への影響も考慮しながら、現状の設備の中で対応できることを提案し、実行されました。

店頭では、今後このような試みを行う上でどのような課題や要望があるかを知るため、クワイエットアワーに関するWEBアンケートも実施されました。川崎市市民文化局オリンピック・パラリンピック推進室の原隆理事・室長は、「今回の結果をしっかりと検証し、継続的に取り組めるよう進めていきたい。ゆくゆくは市内の他の店舗にも広げていければ」と話しています。

感情やストレスが高まったときに落ち着くための、パーティションで仕切られた場所「カームダウンエリア」も設置されました




※1 かわさきパラムーブメント
川崎市が推進している取り組み。障害のある人が生き生きと暮らす上での障壁となっている、私たちの意識や社会環境のバリアを取り除くことや新しい技術でこれらの課題に立ち向かうことを「ムーブメント」としてさまざまな分野で展開しています。


【お問合せ】
川崎市市民文化局オリンピック・パラリンピック推進室
TEL:
044-200-0809