麻生区内の駅周辺で落書き消しを行う「あさお落書き消し隊」が社会貢献者表彰を受賞し、7月22日に東京都内で表彰されました。同団体は2005年の設立以来、まちの美化と安心安全なまちづくりを目指し活動を続けています。
社会貢献者表彰は、公益財団法人社会貢献支援財団(安倍昭恵会長)が社会の各分野で功績を挙げながらも社会的に報われる機会の少ない個人や団体を表彰するもの。52回目の今回は全国から121件の推薦があり、その中から37件が受賞しました。
「あさお落書き消し隊」の設立は、「都市景観100選」にも輝いたことがある小田急線・新百合ヶ丘駅前のロータリーや周辺の壁に、2000年ごろから落書きが目立つようになったことがきっかけです。落書きという小さな犯罪をなくすことが凶悪犯罪の芽を摘むことになるという「ブロークン・ウィンドウ理論」をモットーに、新百合ヶ丘駅周辺景観形成協議会と麻生まちづくり市民の会が母体となって団体をつくり、活動を始めました。
年1、2回の活動には10人ほどのメンバーに加え、区のホームページやチラシでの呼びかけで集まった区民や近隣の企業、地域行政機関が参加しています。多いときには約70人が集まり、新百合ヶ丘駅、百合ヶ丘駅、柿生駅の周辺で落書き消しを行っています。また、区民らから情報が寄せられたときには、その都度「出前落書き消し」を実施。そのほか、専門家を招いた講演会やフォーラムも開催しています。同団体は今回の受賞に際し、「地道な取り組みで駅周辺から落書きは激減したが、区内では今でも落書きがなくなっていない。今後も活動を通じてまちに興味を持ってもらうことで区内の美化や安心安全なまちづくりを進めていきたい」としています。
【お問合せ】
あさお落書き消し隊
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