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福祉にセンスを。個性を大事にし、自由な取り組みの放課後等デイサービス「モーツアルト放課後」

モーツアルト放課後
施設内には誰もが通いたくなるような、おしゃれな空間が広がっています

福祉に関する先進的な活動事例を発表し表彰する「神奈川ふくしサービス大賞」。それを第4回から3回連続で受賞し続けている株式会社アイムの放課後等デイサービス「モーツアルト放課後」(麻生区王禅寺西1-29−2)は、自閉症や発達障がいのある子どもたちを受け入れる福祉施設です。
 
代表を務めるのは自身も自閉症児の父親である佐藤典雅さん。「障がいをかかえている子はかわいそうだと思われがちですが、単にそういうイメージを持たれているだけで、実はそうではない。その暗いイメージを払拭し、子どもたちそれぞれの個性を伸ばしてあげたい」と利用する本人たちのことはもちろん、外から見た際のイメージも大切にした施設づくりを行っています。
 
新百合ヶ丘で同サービスを始めたのは2017年3月。施設内はインテリアに凝った明るく開放的な作りになっているのが特徴です。子どもたちが1人1台使えるパソコンを設置しているほか、声楽家の大森寿枝さんから寄贈されたグランドピアノが置いてあり、コンサートを開くことができるなど設備面が充実しています。そのため、子どもたちは自身の興味と関心に応じて、やりたいことを好きなだけ突き詰めながら過ごすことができます。同社が運営する別の施設で、不登校からデイサービスに通うことになった中学生男子は、自分を認めてくれる自由な空間に心が癒されたのか、徐々に通ってくる日数が減少。学校に行けるようになり、部活にも積極的に取り組むようになったそうです。自分らしくいられる居心地のよい空間が特性のある子どもたちを育み、自然と笑顔を引き出してくれます。
 
また、同サービスは利用者だけでなく保護者にとってもプラスに。同社スタッフの半数は施設利用者の母親です。特性を持つ子どもたちを間近で支え育ててきた母親は、いわばその道のプロ。その母親たちを正社員として雇用することで、より利用者に寄り添ったサービスとなり、さらに保護者たちも社会参加しているという自信が得られます。現在は新百合ヶ丘のほか5つの施設を運営し、自身の子どもの成長と共に必要な福祉施設を作り続けてきた佐藤さん。「今後は就労支援施設の充実に力を入れていきたい」と話しています。
 
 
[INFORMATION]
モーツアルト放課後(麻生区王禅寺西1-29−2、ピカソカレッジ生活介護に併設)
TEL:044-455-7424
URL:http://imhappy.jp/im_mozart.html

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kirara@アートしんゆり
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