味の素(株)、JA、川崎市の3者が協力し、このほど新品種のハーブペッパー「香辛子(こうがらし)」が誕生。川崎育ち、川崎生まれのハーブペッパーとして注目を集めています。現在は品質の維持や栽培土壌を適合させるための研究が行われており、市内29軒の農家で栽培されています。
「香辛子」は味の素(株)の川崎工場で、サプリメントの栄養素を抽出するための新品種として開発されました。しかし、試食してみると通常は強い辛みによってかき消されてしまう香りやうまみが感じられたことから、サプリメント以外での商品化を目指し研究が行われることになりました。現在は同社にJA 、川崎市を加えた3者が協力し、栽培実証や共同研究が進められています。
「香辛子」の特徴は、辛さの中にフルーティさが感じられる独特な香りです。また、成分には抗酸化作用があるほか、ビタミンAの形成にも関わるカロテノイドがトマトの10倍以上含まれており、基礎代謝の向上にも役立つといわれています。
8月にはJAの直売所セレサモスでプロモーション販売を実施しました。また、フルーティな香りや健康成分を生かしたアイスやソースの開発も進められています。川崎市麻生区では食パン専門店「アルテの食パン」(麻生区上麻生7-23-6)で、香辛子を使用した新商品を販売するなど、新たな特産品の誕生にも期待が持てそうです。
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