ブックタイトルしんゆり人 NO.004 2019 AUTUMN

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概要

しんゆり人 NO.004 2019 AUTUMN

参考文献:「ふるさとの心が鼓動するまちづくり」(新百合ヶ丘駅周辺土地区画整理組合、1985年発行)の緑の自然空間を形成する。 そして、駅前広場には山下恒雄氏作のシンボル・モニュメント「ふるさとの詩」。丹銅板(銅と亜鉛の合金)を用いて、多摩丘陵に昔から自生していた柿、オオバコ、エビネラン、ホタルブクロなどをモチーフとして三角錐に配置し、その中央に昆虫(カマキリ)を擬人化した男女が、県の花であるやまゆりを高く掲げ持っている。失われゆく自然に対するあこがれと郷愁を表現するとともに、愛と自然を称える、とされている。作者の山下氏は当時、東京芸術大学教授で、日展評議員も務めていた。そして、イオンスタイル横のデッキ1階、新百合ヶ丘郵便局の前にある「アイボール」は、当時東京芸術大学を卒業したばかりの、20代の井上麦氏の作。大家と若手の作品が置かれたのだ。 デッキや駅前広場は、周辺の豊かな緑と丹沢の山並み、富士山を借景として、一つのアート作品のようにまちに現れたのである。01.1984年頃のタイルが美しく敷かれた南口ペデストリアンデッキ。緑の中に浮かび上がるモニュメントと駅舎のコントラストは新しいまちの誕生を告げていた。02. 多摩川の流れをあらわす水の軸。現在の新百合ヶ丘OPA 側からイオンスタイル方面を見た景色。遠く向こうには丹沢の山並みと富士山が見えた。03. 南口バスロータリーには多摩丘陵の雑木林が再現された。現在のイオンスタイル前より。04. ピラミッドの頂点を水源にデッキに水が流れ、夏場には子どもたちの声が響いた。05. デッキ上層から1階へ水が伝い落ちる「滝」。現在も新百合ヶ丘郵便局前にある。06. 同じく現在も新百合ヶ丘郵便局前にある「アイボール」。ここまでせせらぎが続き、ベンチが配され憩いの空間を作っていた。02030406 0531 しんゆり人 NO. 004 2019 AUTUMN