ブックタイトルしんゆり人 NO.003 2019 SUMMER
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しんゆり人 NO.003 2019 SUMMER
少数精鋭であらゆる電子機器を開発モノづくりへの挑戦を続け、唯一無二の会社に株式会社三矢研究所注目企業レポート FILE 003古澤 利夫 代表取締役文・撮影/編集部特注から量産まで多種多様な電子機器の開発、製造を行うほか、ドローンや大型ラジオコントロールカー「スケールスポーツ」など、時代の最先端をいく製品を生み出し続ける、株式会社三矢研究所の古澤利夫代表取締役。好きなことを追究し、楽しく働くことを大切にしている。古澤代表の隣に置かれているのは測量用ドローン。搭載している機器からレーザーを放出し地形を調べることができる。国内だけでなく海外でも、空港建設のために使用された実績がある。 遠隔操作によって空を自由に飛び回ることができる無人航空機「ドローン」。「空の産業革命」とも言われ、空撮・宅配・農薬散布など産業面での利用のほか、災害時の活用を期待する声がある。「株式会社三矢研究所」(川崎市麻生区上麻生)は自社で開発したドローンで、地域防災のために積極的な支援を行っている。 2017年から麻生警察署と災害時協定を結び、今年2月には訓練用のドローン本体を同署に寄贈した。ドローンの所有は、県内の警察署で初の試みとなる。古澤利夫代表取締役は「麻生区は災害が少ない地域のように感じますが、ハザードマップを見ると土砂災害警戒区域に指定されている場所がたくさんあります。災害発生時には、被害状況を確認する場面などでドローンがきっと役立ちます」と力を込めて話す。 モノづくりの最先端を行き地域貢献にも積極的な同社は、ドローンの製作だけでなくあらゆる電子機器の設計や、開発から製造、納品までを請け負う。中でも警備用電子機器の開発は1966年の創立以来同社の主力事業で、現在も売り上げの8~9割を占めしんゆり人 NO. 003 2019 SUMMER 24