ブックタイトルしんゆり人 NO.002 2019 SPRING
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しんゆり人 NO.002 2019 SPRING
「コントロール=調える」が使命快適な生活と持続可能な社会の実現を目指す伸和コントロールズ株式会社注目企業レポート FILE 002幸島 宏邦 代表取締役社長文・撮影/編集部020101. 宇宙事業で成果を上げた電磁弁を手にして立つ幸島宏邦代表取締役社長。02. 伸和コントロールズ株式会社が開発したストレート型直動電磁弁。宇宙ステーション補給機「こうのとり」搭載の小型回収カプセルに採用され、初のプロジェクト成功に貢献した。 2018年11月11日朝、宇宙から帰還した小型の回収カプセル。宇宙ステーション補給機「こうのとり」に搭載されていたこのカプセルは、宇宙実験のサンプルを地球に持ち帰るという初めてのミッションを成し遂げた。 この日、麻生区栗木のかわさきマイコンシティに本社を構える「伸和コントロールズ株式会社」でも、社員たちが帰還の第一報を心待ちにしていた。このカプセルは、同社が開発したストレート型直動電磁弁を使用。この電磁弁は大気圏に突入する際、カプセルの姿勢制御や減速用パラシュートの開傘など重要な役割を担っていた。「使用されている9本全てが作動しなければ、プロジェクトの成功はない。無事に戻って来たと聞いたとき、心の底からほっとしました」と幸島宏邦代表取締役社長。試行錯誤を繰り返してきた20年が報われた瞬間だった。これまでJAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)と共同で地上実験を繰り返し、材料や加工方法を何度も改良。打ち上げ前には、電磁弁の製作にあたった長野工場近くの寺で祈願するなど、このプロジェクトに懸ける思いには並々ならぬものがあった。幸島社長はしんゆり人 NO. 002 2019 SPRING 24