ブックタイトルしんゆり人 NO.002 2019 SPRING

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概要

しんゆり人 NO.002 2019 SPRING

[INFORMATION]とん鈴川崎市麻生区上麻生5-44-37(小田急線・柿生駅南口徒歩約1 分)TEL.044-988-8282●営11:00 ? 15:00(L.O.14:30)、17:00 ? 22:00(L.O.21:30)●休水曜(祝日の場合は営業、翌日休み)●席44 席(カウンター6 席、テーブル16 席、座敷22 席)、個室あり(2 名、6 名)●P 4 台06 0504 03ロのようだと言える。中でも特上ロースはリブの部位を使っていて、脂の入り方が素晴らしい。まずはそのまま食べて、その後好みに合わせて岩塩やオリジナルソース、ポン酢で楽しむのがおすすめだ。 コース料理は雪・月・花の3種。月(税別4千円)のコースでは、甘みのある関東独特の蕪を使った天蕪豆腐の先付けに、蟹身の卵巻き、法蓮草のお浸、あん肝の前菜と続く。時季の魚のお造りとあんこう鍋。それにヒレカツと南魚沼産コシヒカリのご飯などと、素材を最大限に生かした美しい芸術が並ぶ。 外食をするということもまだあまりなかった時代、都内のとんかつ屋で初めて食べたとんかつの味に感動し、心が高鳴ったという鈴木社長。高校卒業後、ホテルニューオータニで修行し、24歳で結婚。その翌年の新百合ヶ丘駅が開設された年に、柿生駅から程近いビルの1階に暖簾を掲げた。当時はとんかつ自体が洋食の草分けのようなもので、おいしい物を求めて遠くからも客が来た。はじめは夫婦とアルバイトの3人でやっていたが評判が広がり手狭になってきたのもあり、元号が平成になると同時に現在の柿生駅前に移店。移店後は日本料理も提供していたが、10年前からは、料亭の老舗「なだ万」で日本料理を学んできた次男・重伸さんも二代目として厨房で肩を並べ、さらに季節を感じさせる和の領域を広げてきた。 茶室のような空間を愛し、季節に応じた野の花や掛軸などもしつらえる鈴木社長。自らも楽しみながら最高のもてなしをしたいと言う。ミシュランのビブグルマンに輝いた店でもあり、間違いなく何度でも訪れたい名店である。01. 茶室のような空間を感じられる座敷でいただく美しいコース料理。料理の器は鈴木社長自らが窯元に出向き吟味。02. 素材が持つ味や風味、豊かな色彩を大切に料理された日本料理も、とん鈴ではコースや単品で楽しむことができる。03. ロースかつ、特上ロースかつ、ヒレかつ、特上ヒレかつ、ジャンボかつ、車エビフライ、カキフライ、ホタテ貝柱フライなど、とんかつ屋ならではのメニューも豊富。04. 霧島高原の牧場から仕入れているロイヤルポーク。中でもロース肉は、しっとりとした食感の赤身と、口中に広がる上質な脂身の甘みのバランスが素晴らしい。05. 落ち着いた雰囲気の店内は、家族連れでも少人数でも居心地よく料理を楽しめる。06.「高品質な材料を選び、素材の良さを最大限に生かした料理を多くの人に楽しんでもらうことが何よりも喜び」と話す鈴木社長。MAP H-30219 しんゆり人 NO. 002 2019 SPRING