ブックタイトルしんゆり人 NO.001 2018 WINTER
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しんゆり人 NO.001 2018 WINTER
第一章 新百合ヶ丘駅の誕生文・写真/編集部写真協力/川崎市麻生区しんゆりの履歴書ShinyuriResume 1927(昭和2)年に開通した小田急線は、今の新百合ヶ丘駅のある山を大きく迂回していた。当時の航空写真(左上)を見ると、典型的な多摩丘陵の緑が残された地域だったことが分かる。雑木林と麻生川とその支流沿いに谷戸(やと)田や畑のある風景だ。 1960(昭和35)年に百合ヶ丘駅が完成して、公団住宅百合丘団地(現URのサンラフレ百合丘)の入居が始まる頃から、急激な都市化の波にさらされ、無秩序な宅地開発の様相も呈してくる。 1970年頃、この状況を憂えた当時の柿生農協組合長・鈴木新之助氏は、地域の農家地権者とともに、「農住都市構想」を進める。新百合ヶ丘駅を中心とする約46ヘクタールを地域全体のセンター地区として、行政・公共施設、住宅や商業施設に01しんゆり人 NO. 001 2018 WINTER 30