ブックタイトルしんゆり人 NO.001 2018 WINTER
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しんゆり人 NO.001 2018 WINTER
「測り尽くす」がモットー測ることで環境を保全し、未来を創造する企業でありたいアジア航測株式会社注目企業レポート FILE 001小川紀一朗代表取締役社長 松沢孝晋経営本部CSR推進室長文・撮影/編集部020101. 受付に立つ小川紀一朗代表取締役社長。ネクタイの絵柄は赤色立体地図。02. 小川社長の背後にあるのは赤色立体地図が印刷された伊豆大島の立体模型。実際にこの上から粘性の液体を流すと、溶岩の流れを確認することができる。 谷や尾根の凹凸が赤色の明暗によって表現され、平面なのにまるで立体のように見える不思議な地図。「赤色立体地図」は、森林に覆われた地形まで表すことができ、その土地の成り立ちを知ることもできる。NHKの人気番組「ブラタモリ」で使用され注目を集めているほか、防災に活用している自治体もある。 この画期的な地図を開発したのは、新百合ヶ丘駅北口すぐの新百合21ビルにある「アジア航測株式会社」。同社は、空間情報をベースとして、防災、環境、社会基盤整備のコンサルティング業務を行う日本のトップランナーだ。航空レーザ計測や航空写真から得られるデータを駆使した土石流や火山噴火、地震などの自然災害に備えるための防災システムの開発、生物多様性の保全や土壌汚染に関わる調査をはじめ、道路、鉄道の計画から設計までを行うなど業務は多岐にわたる。 「『測り尽くす』のが、我が社のモットー」と話すのは、小川紀一朗代表取締役社長。同社は昭和29 年「戦争によって荒廃した国土を復興するためには航空測量が必要不可欠」との信念を持った、若い技術者の熱意によってしんゆり人 NO. 001 2018 WINTER 24