ブックタイトルしんゆり人 NO.001 2018 WINTER
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しんゆり人 NO.001 2018 WINTER
「飲食店を始めたのは2011年。それまでは都内でヘアメイクの仕事をしていたんですけど、農家に生まれたので、いつかは農業をやらなければいけないとずっと考えていて。仕事を農業に切り替えるのであれば、『ビジネス』にしたかったんです」。川崎市麻生区岡上にある畑で育てた野菜を、そのまま販売するだけでなく、自社の加工所で加工品にして販売したり、自身が経営する飲食店で料理に利用して提供したりしている山田貢さん(農業生産法人 株式会社カルナエスト 代表取締役)。1次産業(生産)から2次産業(加工)、3次産業(サービス)までを一連の流れとしたビジネスを展開し、6次産業化を実現させた。 「2011年には東日本大震災がありましたが、震災後から、自分が生まれ育った地域を強く意識するようになり、恩返しがしたいと思うようになりました。その年はタイミング的に勝負の年だと思い、飲食店を始めました」。それ以来ずっとテーマを「地域性」に置いているという山田さん。地農業をビジネスにテーマは「地域性」和光大学学生と取り組む「地域デザイン」 農家で作られる野菜の半分は、形が悪いなどの理由で商品として販売できず、捨てられているそうだが、山田さんの会社では6次産業化で生産性を上げることに成功し、捨てる野菜を01. 自家農園で採れる新鮮な野菜を使用した料理を提供する山田さんの店、リリーズ バイ プロメティー(川崎市麻生区万福寺1-12-19 1-E)。02. ドリンク、前菜、野菜料理、プチデザートが付いたランチは 1,200 円(税込)。今、新しい農業が面白い 農業クリエイターズ 岡上を魅力あふれる農業観光地に農業生産法人 株式会社カルナエスト 代表取締役 山田 貢 さん域の人たちのことを思いながら、この地域には何が必要なのかを考えていると、次から次へとやりたいことのアイデアが浮かんでくると言う。0201和光大学の学生たちとの畑実習で、禅寺丸柿を収穫する山田さん農業が生き生きすればまちも元気になるMAP C-1しんゆり人 NO. 001 2018 WINTER 10