ブックタイトルしんゆり人 NO.002 2019 SPRING

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概要

しんゆり人 NO.002 2019 SPRING

食を愉しむとん鈴創業45年の歴史の向こうに見える、こだわりともてなしの心文/編集部  撮影/大岩 朱実01 小田急線・柿生駅南口正面に見える看板の先に、1974年の創業以来、長きにわたり多くのファンに愛され続けている「とん鈴」がある。 玄関には「農林水産大臣賞授賞純粋鹿児島県黒豚会直送」の看板。案内された店内は落ち着いた雰囲気で、要所に生けられた季節の花の可愛らしさに目が留まる。1階のカウンター席とテーブル席は、平日でも昼前から席が埋まる人気で、風情のある庭が見える2階の座敷は祝事や法事など、40~60人の宴会にも対応している。 扱う肉は黒豚の最高峰、霧島高原ロイヤルポーク。各所から取り寄せて試食し、これだと感じたのがここのポークだったと鈴木英雄代表取締役社長。肉は臭みがなく弾力があるが口の中でまろやかに溶け、脂身が良質で甘いのが特長。桜色にほどよく揚がった厚切り肉は脂の旨味が引き出され、箸で切れるほどしっとりとした食感に仕上げられている。絶妙な火加減とタイミングは、45年間毎日揚げて培われたものだと鈴木社長は笑う。通常ロースは脂身が周りについているが、とん鈴で出しているロースは霜降り状になっていて、マグロに例えると、大トしんゆり人 NO. 002 2019 SPRING 18